<2nd Jun Fri>

今夜はトロヴァトーレの新プロダクション初日。既に先日リハーサルで観たのですが、パフォーマンスは良かったので、立見ですが又行きます。その前にリハーサルの様子をアップしときます。

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5月30日、リージェンツ・パークのバラ園(→こちら)に行く前にROHで11時半開演のトロバトーレのリハーサルを観ました。

ヴェルディの中でも私が好きなオペラで、全編流れるような美しい旋律とリズムに満ちていて、これほどうっとりとさせてくれるオペラはありません。聞き応えあるアリアもたくさん。

だけどストーリーは荒唐無稽で、映画の宣伝文句風に言うと、「美女をめぐり兄と弟が対決!恋の三角関係と先代からの因縁めいた復讐劇が絡み合い、最後は悲劇的な結末」となるのですが、「普通はそんなことせえへんやろ?」というような現実離れした出来事が続き、しかも進展ペースも早いので、感情移入はできません。詳しくはブログを凄く頑張ってた2007年に書いた内容の説明(→こちら)でご覧下さい。

 

 

新プロダクションのレビューはプロダクション自体の比重が大きいので高い評価にはならないでしょうけど、パフォーマンスは素晴らしかったです。

セットと衣装がね・・えー?。まるでROHのカルメンのセットとほぼ同じに見える大階段だけなのは我慢するとしても、ストーリーを理解するのを妨げるコーラスの人たちの衣装が嫌です。絶対に前のプロダクションの方が良かった。

 

 

   

主要人物は衣装もまともだし、皆さん上手で満足拍手

マンリーコのリッカルド・マッシは2014年と2016年のトスカ(→こちらこちら)とバービカンのコンサート・オペラZaza(→こちら)で結構気に入った長身で顔もまあまあという貴重なテノール。

のテノール。

ヒロインのマリーナ・レベカは2010年の椿姫でドタキャンしたゲオルギューの代役で劇的ROHデビュー(→こちら)したラトヴィア人の長身美女。その後順調に成長して2015年にも椿姫に出てくれて(→こちらこちら)、2012年のローゼンブラットのリサイタル(→こちら)にも行きました。

この美男美女で声量も立派なカップルに加えてルードヴィック・テジエのルーナ伯爵も(年齢と体型の問題はあるけど)歌は勿論良いし、あまり好きではなかったジェイミー・バートンも今までベスト。

パッパーノ大将指揮のオケもとても良くてうっとりドキドキ

 

アンフィシアターの4列目から完璧に見えました。