2月1日、私が今の会社に就職してちょうど25年になる。


転職が当たり前のイギリスで同じ会社にこれだけ長くいるのは驚異的で、我ながら信じられない気持ちだ。


その直前に結婚したので、去年の大晦日は銀婚式 だったわけだけど、こちらは文句なしにハッピーな出来事で、一人で地球の裏側まで来て運良く良い人にめぐり逢ってここまで無事で幸せに暮らせたことは感謝のみだけど、仕事に関しては複雑・・。


今月は残業続きプラス週末4回連続出勤という異常な忙しさで心底うんざりしているこんなときに仕事について感じたことをここに正直に書くのは避けた方がいいのであろうが、ずっといつも辞めることばかり考えていた私がまだここで働いているなんて、自己嫌悪に陥ってしまいそうだ。


会社のせいではない。私が働いているのはこの手の業界としてはとても良い会社だと思うし、だからこそ文句言いながらもまだいるのだ。この国では珍しく社内で何度も部署を変わり、色々やらせてもらえたのもラッキーだったし、上司や同僚にも概ね恵まれた。


・・・でも、もっと自分の能力と性格に適した仕事はなかったのだろうか?とどうしても考えてしまう。そうでなくても、世の中の役に立つこととか自分がエンジョイできることができなかっただろうか?・・


外国人としてここで働くのは、日本にいるよりずっと選択の幅が限られているので仕方なかったような気もするし、何も考えずにとりあえず目の前にあった仕事に腰掛けて、いつかゆっくり考えようとしているうちにあっという間に25年も経ってしまったというのが現実だ。


もちろんそこそこのお給料を頂いて、とくに今はこれで一家を支えているわけだからありがたいとは思うけれど、時々無性に虚しいし、そろそろ人生の次の階段を早く昇りたいとこんな日はつくづく感じる。


以上、毎年これの繰り返し。結婚記念日の幸せと就職記念日の愚痴と迷い。今は迷えないだけある意味気が楽だけど。