12月13日、ロイヤル・フェスティバル・ホールのPhilharmonia Orchestraのコンサートに行きました。


カメラまずはすぐ近くのロンドン・アイを写真に撮って。

(写真はクリックで全て拡大します)

音譜

Peter Ilyich Tchaikovsky Fantasy Overture, Romeo & Juliet
Wolfgang Amadeus Mozart Violin Concerto No.3 in G, K.216


Johann (son) Strauss Die Fledermaus - Overture (こうもり序曲)
Johann (son) Strauss Emperor Waltz (Kaiser), Op.437 (皇帝円舞曲)
Richard Strauss Der Rosenkavalier - Suite (薔薇の騎士組曲)

Juraj Valcuhaconductor (スロバキア人31歳
Hilary Hahnviolin




フィルハーモニア・オーケストラは、このホールの専用オケなのですが上手ではないので良い演奏は期待できません。おまけに指揮者は聞いたこともない人だ。 ま、ヒラリー・ハーンを聴きにきただけなので、いいんですけどね。


それに、なんでしょうか、このプログラムは。中心になる交響曲がなく、遅刻する人のための一曲目のようなものばかり。やっぱりこの指揮者では重いシンフォニーは無理なのでしょうか? それとも、すでにクリスマス気分なので、素人向けクリスマス用コンサート仕様?

  


案の定、最初のチャイコフスキーのロミオとジュリエット序曲は不器用にまとまりなく始まりました。


しかし、この指揮者の若いこと。

デカプリオにちょっと似たなかなかのハンサム君だけどね。


ヒラリー・ハーンも乙女チックな顔立ちのアニメ的美少女だし、



  


若くてハンサムな指揮者と若い美女のヴァイオリニストが目と目を合わながら共演する・・・って


なんだ、これはまるでのだめカンタービレの世界ではないか?!




ヒラリー・ハーンを生で聴くのは初めてですが、容貌通りの清らかで爽やかで美しい音色です。例えば同じ若い女性ヴァイオリニスとのサラ・チャンのようなダイナミックさはないですが、丁寧に軽やかにモーツァルトを弾いてくれて、相当な技術とお見受けしました。次の機会には是非至近距離で拝聴したい人です。


写真ではよく見えませんが、金色のドレスに光るビーズがたくさん付いて華やかでした。


この曲では小編成となったオケも、彼女を引き立てるように抑え気味に。


しかし、この席は最悪だ。ヴァイオリンを後ろから見るのは嫌だと思ったけど、この横の安い席はオケも半分しか見えないし、臨場感まるで無し。前が通路なので、写真を撮っていると係員が注意しにくるしね。休憩後はどっかに移ろうっと。


あちこち空席があったけど、もっと高い席に移るのは気が引けるし、私の好きなコーラス席がかなり空いてたので休憩後はそちらの移動。そういう人は他にも結構いて、ここが半分埋まりました。

この席は指揮者の顔を見られるのが利点なので、若くて可愛い西洋版千秋真一指揮者を集中的に楽しいむことにしましょう。

動作のきれいな指揮者です。


最初はなんかバラバラだった演奏も段々落ち着いてきて、難しい曲でもないし、ヨハン・シュトラウスの「こうもり序曲」と「皇帝円舞曲」は、(「こうもり」でホルンがオナラのような音を関係ないところでブーっと吹いてしまうという失態はあったものの)、それ以外はバッチリ決まって、彼も満足そうだったし、オケの人たちもにこやかな顔で「この若い指揮者、なかなかいいじゃないか」と嬉しそう。


最後のリヒャルト・シュトラウスがメインと言えばメインでしょうか。同じシュトラウウスでもヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツに比べたら、この「薔薇の騎士組曲」はリズムが難しいのでちょっともたつき気味だったような。


凄く良かったとは言い難いですが、美しく若い二人のおかげで、なんとなく爽やかな気分になれたコンサートでした。


バルコニーからのテムズ河の眺めがきれいなのがこのホールの良い点でもあります。ちょっと前まではここは休憩時間は喫煙者で埋まっていましたが、それも禁止されて今は快適。


  


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