2月21日、バービカンのLSOのコンサートに行きました。
ShostakovichViolin Concerto No 1
Brahms Symphony No 1
Leif Segerstam conductor
Sarah Chang violin
London Symphony Orchestra
サラ・チャンはアメリカ生まれの27歳。韓国から移民した音楽家の両親の英才教育で、6歳でジュリアード音楽院に入り、少女の頃から一流指揮者と共演しています。
ドレスのセンスも良いサラの今日のドレスは、ぎっしりの銀色スパンコール
人魚姫というか、ディスコのミラーボールというか・・・
ちょっと前は健康的に肉が付いてましたが、少し痩せましたね。化粧はまた濃くなったようで、あの濃紺のべったりアイシャドウでは、目を瞑っていても遠くからは開いてるように見えるかも。これで口紅が真っ赤だったらケバ過ぎですが、控えめなピーチで救われてます
ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲1番、初めて聴いたのですが、技巧的にすごい曲です。旧ロシア体制の制圧に対する怒りなのでしょうか、激しくてやるせないこの曲はコンサートの生演奏で聴く方が良さがわかるでしょう。私は前から3列目のど真ん中でしたが、眉間にしわを寄せて演奏に没頭する彼女を視覚的にも楽しめました。(これで20.4ポンドはお得)
しかし、これは生半可な実力と覚悟ではとても演奏できない手ごわい曲にちがいなく、聴く方にとっても、いねむりはおろか、息苦しい程の緊張感です
私が聴いた今までのサラは、「細かい所は気にしないで、もう勢いでガンガン弾くわよ~」という、迫力はあるけど時折荒っぽいところもある演奏が多かったのですが、久し振りの彼女はぐんと大人になっていて、
細かいところにも一瞬たりとも手を抜かず、丁寧だけど迫力もある、魂のこもった立派な演奏でした。今まで聴いた彼女の演奏では一番の出来で、とくに低音の深さと音の多彩さに感心しました。
花の盛りのお年頃サラちゃんは、健康的でちょうど良い肉付き
後半も同じような前衛的な曲だったら疲れますが、ブラームスの交響曲1番は伝統的な王道シンフォニーで、ゆったりとその美しさに耽溺できます。私の隣の席の30歳くらいの男性は耽溺し過ぎたか、ほとんど気持ちよさそうに夢の世界に行ったきりでした。これも極楽。
この超肥満体の指揮者を実際に見るのは初めてですが、晩年のブラームスを白熊風ぬいぐるみにしたらこんな感じでしょうか?
ユーモラスな風貌ですが、指揮台での動きは少なくて、見ていてあまり面白い指揮者ではありませんが、今日のLSOは弦がなかなかスムーズで、このわかり易く心地よいシンフォニーはとても楽しめました。
もうすぐハカセタローさんはあるし、4月は五嶋みどりとジョシュア・ベル、6月はアン・ソフィー・ムッターを聴きにいく予定なので、ここしばらくヴァイオリンを聴く機会が多いです。
マキシム・ヴェンゲロフが腕を痛めてずっと療養中の今、トップの座が空いてますからね、皆さんチャンスですよ。
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