7月7日は肌寒くて雨模様でしたが、この日は何があっても着物でお出掛けするという覚悟でした。
だって、日本からわざわざいらした方とご一緒だったんですもの。
オペラブログ仲間のしまさん さんはベテラン英国人バリトンSir Thomas Allenの大ファン。
ウィグモア・ホールでアレン殿のリサイタルが7月にありますよとお知らせした時は、2月のROHの「魔笛」出演のアレン殿を見にいらして日本にお帰りになったばかりだったのに、「又ロンドンに行きます!」、という熱心さ。
そして嬉しいことに、しまさんは私に影響されて着物を着始めたようで、今年の2月にROHにいらしたときは私の着物や帯を使って頂いて着付けもヘルプしたのですが、それからしまさんは日本で着付けの練習を重ね、今回は重いのに一式持参し、パリのオペラ・バスチーユでも一人で着物を着てオペラ鑑賞をなさったんですよ。
白地にピンクの花柄の絽の着物に白い夏帯で眩しいくらい美しいしまさんですが、涼しい日だったので上品な朱色にピンクの牡丹のアンティーク羽織でさらに華やかさアップ。
海外ではぴったりの色と古典柄の羽織ですね。私もこういう感じのが欲しいよ~!
600席足らずのこじんまりとしたウィグモア・ホールの地下には、今まで出演した音楽家の写真が壁に飾られている休憩室があるのですが、もちろんサー・トーマスの写真の近くに陣取って、記念写真。
こんな和服美人が最前列からじ~っと熱い視線を送っていたら、サー・トーマスもきっと嬉しかったでしょう。
(並びで切符が買えなかったので、私の席はしまさんの真後ろ)
私は浴衣をいつものように着物風に。、ネットで注文し、先週日本からいらした方に持ってきて頂いたものを早速着てみました。雨でも大丈夫ですしね。
サイズのちがう白いウサギちゃんが2匹刺繍されているというヘンテコなデザインなので売れ残って安かったにちがいないのですが、ウサちゃんには目を瞑り、こうやって着物風に着れば、ちょっと粋な感じになりません?
落ち着いた色目にして、お嬢様に付き添うねえやさんという風情にしたつもりなんですけど・・・
帯も一緒に持って来て頂いたもので、これもネット買い。
私はカジュアルな帯が不足しているので、これは重宝しそうで、これから度々登場することでしょう。
途中から雨も止んで、オペラと着物という両方の趣味が合うしまさんと楽しく過ごせ、ブログ縁の素晴らしさをかみ締めた夜でした(夜と言っても、終わってもまだ明るかったですが)
しかし、ついでにパリとロンドンでオペラをご覧になることにしたとは言え、アレン殿のリサイタルがキャンセルにならなくて本当によかったと胸をなでおろした私です。