オペラ三昧イン・ロンドン


12月4日、ロイヤルオペラハウスにホフマン物語Les Contes d'HOffmannを観に行きました。


11月22日にリハーサル 観たんだけど、予想通り、タイトルロールのロランド・ヴィリャゾン以外は大した人が出てなくて失望。でも、ヴィリャゾンは絶好調で歌も芝居も上手だったから、本番を舞台袖で観るのを楽しみにしてたのよ。


なんなら他の人は(ちょい役だけど光ってた韓国人テノールPark君は以外は)風邪ひいて代役だらけになっても構わないもんね。


などと不謹慎なことを望んでたバチが当たったのか、


なんと肝心のヴィリャゾンが当日の午後になって風邪でダウンですって。ガチョーン!ダウン


で、代役は?


Zwetan Michailov


全く聞いたこともない名前だわ。。


でも経歴はなかなかだし、サルツブルグ・フェスティバルでホフマンやってるくらいだから、もしかしたら凄結構いいかも。


そうよね、ヴィリャゾンは何度も聴いたし、私の好みの声でもないし、今日はラッキーってことになる可能性も十分だから、不安と期待が半々。


オペラ三昧イン・ロンドン


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しかし、無名の歌手がチャンスをものにして一夜でスターになるなんてことはまず起こらないし、元の歌手より上手だなんてことも滅多にないのが現実。



それはわかっているけど、


しかし、ここまで雲泥の差が付くってのもあんまりじゃなかろかさ?


って怒ってしまうほど下手くそだったんですよ、このブルガリア人は。


声がやけに小さい


ってことだけですでに決定的にペケ。

すごく近くの席だった私ですら耳を澄まさなきゃならないんだから、遠くの席だったらほとんど聴こえないにちがいない。同じテノールのパーク君に完全に負けてる。


声量がなくても響けばいいけど、それも全然駄目。


それでもグッドルッキングで芝居が上手なら、(役者じゃないんだから、歌が駄目だったららそんなのよくても挽回はできないものの)、まだ少し救いがあるってもんだけど、この人、背は低いし、顔は悪くないけど華がないの。


急遽出演が決まったんなら他の人との絡みが上手くいかないのは仕方ないとしても、一人芝居のところはもうちょっと熱意出したら? テレビドラマじゃないんだからさ、ヴィリャゾンみたいに大袈裟に表情豊かにやんないと舞台じゃ映えないって。


というわけで、一番基本的なところでまず失格し、他の面でも全く浮かばれない彼は、今までで最低のROHの代役じゃないかしら?もう若くないから(40は越してるでしょう)、今から上達するとも思えないし。



きっと、ホフマンを歌えるまともなテノールが皆さん風邪で倒れてたんですね。


こういう事があるから、やっぱりオペラの切符は予備を買っておかないといけないってことよね。

今回は特にファンでもないヴィリャゾンだから2回分だけにしたけど、来年のレオ・ヌッチのリゴレットなんか、彼が出る日は全部押さえてあるもんね。



パンチ!

ヴィリャゾンが復活したらもしかしたらもう一度行くかもしれないけど、こんな良い席は絶対に無理だから、


ヴィリャゾンの馬鹿野郎!あんたのワンマンショーなんだから、ちゃんと健康管理しろ!プンプン


って病に伏せっている人を容赦なく蹴っ飛ばすわ、もうむかっむかっ


まあ、良いこともあり、リハーサルの時はヴィリャゾンだけ格がちがうために、他の人がぱっとしなかったんだけど、今日は皆さん上手に聴こえましたわ。


って、これが良いことのわけないか・・・。


でも、お陰で他の人をじっくり聴こうという気になったし、ホフマンが歌っている時はオケや指揮者に注目したりして、目論見とはちがうけど、ある意味面白い見方ができました(かなり苦し紛れ)。


(怒りが収まったら、オペラについてもうちょっとちゃんと書きます)


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