<29th Apr Tue>

今日はウィリアム王子夫婦の13回目の結婚記念日王冠1指輪。ケイトさん、大変な家にお嫁に行って本当に色々ありましたが、王室は大切な観光資源でもあり、元気になって引き続き頑張って頂かないと。もっと心配なのは日本の皇室ですけどね。

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4月27日、Wigmore Hallのランチタイムのコンサート(→こちら)が終ってサウスバンクへ駆けつけ、Royal Festival Hallで3時から始まるワーグナーのリングの最後の神々の黄昏をコンサート形式で聴きました。

 

お目当てだったハーゲン役のBrindley Sherrattが降りてしまい、他に有名な歌手は出ないし、仕方ないので歌には期待せずオーケストラ演奏を聴きに行くのを目的にしようと思ったら、本当にそういう結果になりました。

ブリュンヒルデ(白いドレス)が全く魅力のない声な上に時折かすれたりして最悪。他の人はまあまあの人がほとんどで、一番上手だったのはワルトラウト役の脇役のKai Rüütel-Pajula。銀色のドレス姿も一番素敵で、元ROHの若手メンバーで何度も聴いたことのある彼女が健在なのを知って嬉しかったです。 

 

後ろから3,4列目の舞台からうんと遠い席でしたが(それでも35ポンドもした)、大編成のLondon Phiharmonic Orchestraの音はよく聞こえて、巨大パイプオルガンを隠したパネルに燃え盛る炎や水、流れる雲、飛んでいく鳥などの映像もあったし、舞台全体の照明の色が変わったり、コンサートでありながら少し演出もしてくれて、美しい音楽をビジュアル的にも楽しめました。休憩2回(一時間半)も入れると6時間半というのはさすがに長くて、終った時は「やる方も聴く方もお疲れ様~」でしたが、古巣のLPOを振るユーロスキーも相変わらずほっそりして長髪もそのまま。

 

熱狂的なスタンディング・オベーションで盛り上がりました拍手

 

 

席からの見下ろす眺め

 

 

 

 

 

 

 

<27th Apr Sat>

ピアノを一時間15分Wigmore Hallで聴いてから大急ぎでサウスバンクに行き、ワーグナーの「神々の黄昏」を3時からから9時半まで聴いたらさすがに頭が音楽で溢れました音譜絶望

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今日のWigmore Hallはバラキレフ・デーと銘打って、ランチタイムも夜も同じピアニストでバラキレフ中心のリサイタルでした。このピアニストはバラキレフのことを熱心に研究してるようで、プログラムの説明文も書いてます。

難曲として有名なイスラメイは夜のリサイタルだったのですが(こちら)、他のコンサートと重なって行けなかったのが残念でした。

 

年齢はわかりませんが、そこそこのお爺ちゃんで、実は年配のピアニストはあまり信頼してない私、少し不安でしたが、軽やかなタッチでちゃんと上手でした。イスラメイ以外のバラキレフを聴くのは初めてでしたが、どれも美しくて洒落た感じの小曲で、他のピアニストもアンコール曲とかで弾けばいいのにと思いました。

 

短い曲が沢山なプラグラムで彼自身わからなくなったようで、途中で「えーっと、次はどの曲でしたっけはてなマーク」と観客に問うと、即座に沢山の人から「Au jardinだよ!」と声が掛かり、なごやかな雰囲気になりました爆  笑

録画してたので、Wigmore Hallのサイトで見せてくれるのかな?

 

<26th Apr Fri>
今日は出掛ける予定がなかったので、久し振りに韓国ドラマ三昧韓国。評判の良い「涙の女王」の最終回が今週末なので、それまでのエピソードを一気見。明日は又ダブルヘッダーで、短いランチタイムのコンサートと夜は6時間半のワーグナーのコンサート形式のオペラ。
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25日はルチアのBチーム。
19日と22日のAチームはこちら

 

Music Gaetano Donizetti/Libretto Salvadore Cammarano after Walter Scott/Director Katie Mitchell/Designer Vicki Mortimer/Lighting Designer Jon Clark/Movement Director Joseph Alford 

 

Conductor Giacomo Sagripanti
Lucia Liv Redpath
Edgardo Ioan Hotea replaces Dmitry Korchak
Enrico Ashton Artur Ruciński
Arturo Bucklaw Andrés Presno
Normanno Michael Gibson
Alisa Rachael Lloyd
Raimondo Bidebent Insung Sim
 
 
カウンターテナーのイエスティンの彼女であるアメリカ人ソプラノ(おそらく32才)のリヴ・レッドパスがルチアに抜擢されてROHデビューという事で、こちらのチームの方が楽しみでした。
イエスティン君と一緒にいるところを二度会ったことがあり、地味な印象でしたが、化粧をしたルチアの美しかったこと。まるで別人。
きれいな声で素敵なルチアだったのですが、トップクラスであるAチームのナディーン・シエラと較べると全ての面で劣ってると言わざるを得ず、特に演技が地味過ぎるのと超高音がバシッと決まらず尻すぼみになったかったきれいに出なかったのが残念。ナディーン嬢を聴いてない観客にとってはリヴ嬢は素晴らしいルチアで、大きな拍手浴びてました。
 
テノールのイオアン・ホテアは何度か聴いたことがあり期待は低かったですが、Aチームのザビエル君と較べると差は明らかで、声量はあるし輪郭のはっきりした声は結構好きだけど、ずっと一本調子で声張り上げてるだけなのですぐに聞き飽きてしまいます。コルチャク君が降板してがっかりでした。
 
 
ルチアと言えば白い衣装に真っ赤な血が定番なのに、このプロダクションは最後にお風呂に入るので、カーテンコールは皆さん黒い衣装に着替えて出てくるのががっかり。スタイル抜群のナディーン嬢はセクシーなスリップ姿でしたけどね。
 
 
 

<25th Apr Thus>

Promsが発表になり、藤田真央君がドヴォルザークのピアノ協奏曲でデビューします。

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4月22日は昼のコンサートと夜のオペラのダブルヘッダーでしたが、(トーチャンは夜だけ)、BBCラジオで生放送されたのでトーチャンは家で聴いたようです。世界中どこからでも、BBC Soundというアプリで一ヶ月聴けます。

 

55才のフランス人ピアニストのアレクサンドル・タローはこれまでに何度か聴いたことがあり(2009年QED→こちら、2012年Wigmore→こちら、2018年11月Wigmore Hall→こちら)、最後のは「えーっ、これではちょっと・・ネガティブ」という出来だったのでこの人はもう終ったかもと思ったのですが、ソプラノのサビーヌ嬢のリサイタルのピアノ伴奏は悪くなかったので(→こちら)、今回は1時間と短いし切符代も安いので、期待はせずに行ってみました。 

 

 

アンコールは彼の編曲によるシャンソンのパダン・パダンフランス

 

全てフレンチのプログラムでしたが、最初のクープランはあまりにゆっくり過ぎて寝てしまいぐぅぐぅ、サティもまだスローで「ん~、退屈なコンサートやな~」と思いましたが、彼が編曲したラヴェルのLa valseは拳で鍵盤を思い切り叩いたりして凄い迫力びっくり。目が覚めました。

 

アンコールは私が大好きなシャンソンのパダン・パダン。フランス風の洒落た雰囲気もありながらリストのような激しくて難しいアレンジが素晴らしくて感動チュー

 

彼の編曲が気に入ったので、Wigmore Hallで来シーズンのコンサートで彼のアレンジのバッハを沢山やってくれる夜のちゃんとしたリサイタルの切符を昨日買ってしまいました(→こちら)。

 

やんやの喝采で嬉しそうなタローさんでした拍手

 

 

 

 

<24th Apr Wed>

今日Wigmore Hallの来シーズン初めの切符購入が終り、最近バービカンとサウスバンクも買ったので、これで私がよく行くコンサート・ホール三箇所が済んでやれやれ。あとは来月のROHの発表を待つばかり。

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4月19日の初日と25日の二回、ルチアに行きました。最初は左側から、二度目は右側から舞台袖の席で見ることができました。

 
Music Gaetano Donizetti/Libretto Salvadore Cammarano after Walter Scott/Director Katie Mitchell/Designer Vicki Mortimer/Lighting Designer Jon Clark/Movement Director Joseph Alford
 
Conductor Giacomo Sagripanti
Lucia Nadine Sierra
Edgardo Xabier Anduaga
Enrico Ashton Artur Ruciński
Arturo Bucklaw Andrés Presno 
Raimondo Bidebent Insung Sim
Normanno Michael Gibson
Alisa Rachael Lloyd
 
2016年4月のダムラウとカステルノーヴォ(→こちら)、同年5月のクルザクとコステロ(→こちら)、2017年11月のオロペサとジョルディ(→こちら)に続く今回はナディーン・シエラとザビエル・アンドゥアーガ。
舞台が半分に仕切られて普通は見えない場面を見せてくれたり、ルチアがお風呂に入ったり、幽霊が出てきたりと余計なものが多いプロダクションですが、批判された当初の露骨な濡れ場はやる度に緩和されて今回は全くなし。それだとルチアの流産に繋がらないのですが、不快なシーンはない方がいいです。尚、有名な狂乱の場面で今回はグラスハーモニカではなくフルート。
 

聴き応えのあるドラマチックなオペラですが、ナディーン嬢もザビエル君も最高で拍手、ベルカントの醍醐味を充分味わえました。兄役のルチンスキーは充分合格なのですが、そりゃテジエやマルトマンと比べるとかなり劣ります。

今回は主役二人がダブルキャストで、イエスティン君の彼女のLiv Redpathのルチアを明日観に行くのが楽しみ。テノールは残念ながらコルチャクが降りてホッテアになったのは残念ですが。