1979年にイギリスに来た私、1年程前には銀婚式 と入社25年 という節目が二つあったのですが、8月25日はもう一つの25年記念日でした。
今の家に引っ越した日なんです。
全く、同じ人とずっと結婚してるのはラッキーだと感謝しても、同じ会社にそんな長い間勤めてて、しかも同じ家に住んでるなんて、なんて進歩のない私の生活。これで子供がいなかったら、ほんとに何も変化のないつまんない人生です。
我が家は、ロンドン西北の郊外の1930年代に建てられた寝室3つのセミ・デタッチと言われる半戸建て。片方だけ隣の家とくっついています。トーチャンにとっては2軒目の持ち家で、その前は寝室1つのフラットでした。
ライフスタイルの変化だけではなく投資対象としてどんどん家を買い換えていくのが当たり前のイギリスで、25年も同じ家にいるのはとても珍しいことですが、私たちがここを動けなかった理由はムスメの学校。
すぐ近くの公立学校に11歳から7年間通ったのですが、通学の便利さを優先するとここより良いところはありませんでした。
近所にもっと大きくて良い家があればよかったのですが、私たちの通勤も考慮に入れると引っ越す価値のある家は見つからず、共稼ぎだった私たち夫婦は10年前に少なくとももう一段レベルの高い家に住んでいて然るべきだったのですが、経済的にはなんとかなるのに、ステップアップの機会を逸してしまいました。
15年ほど前に一度バブルがはじけて価格が暴落したものの、ロンドンの家の値段はジリジりと上がり続け、高い家ほど上がり幅も大きいわけですから、まったく勿体無いことをしたものです。
一年前にムスメはその学校を卒業したので、これでどこかに移ってもいいわけなのですが、その後の通学にも今の家が便利なので、あと3年はここにいることになるでしょう。
一生懸命働いてきたんだから、もうちょっとゆったりとした家に住みたかったです。終の棲家にするつもりじゃなかったので狭いんですもの。
もし子供がいなかったらとっくに他の家に乗り換えてた筈なのですが、果たしてどうしたのでしょうねえ?
「観劇などロンドンの夜を楽しみたいから、庭がなくても構わないしうんと小さくてもいいから都心に住みたい」私と、
「典型的な田園嗜好で、大きな庭付きの一軒屋でなきゃ嫌」なトーチャンの理想は正反対なので、
どちらかが我慢するか、今の家も同じことで揉めた結果の妥協案だったのでもう一度それを繰り返して都心から同じ位の距離にするか、はたまた最悪の場合は決裂して離婚してたか・・・
などと、今日は家族3人、ワインで乾杯しながら、庭を見ながら感慨にふける私・・・
この家で一番良いのはフレンチ窓からの眺めです。
テラスにも出られる床までの窓はダイニングテーブルの横にあるるので、ご飯食べながら庭がよく見えるんです。小さな庭ですが、ナッツを食べに鳥もたくさん来るので、いながらにしてバードウォッチングができるんです。リスも来るし。
・・・・ 庭のある家も悪くないね。
ということで、我が家の庭の四季をアップしましょう。
2月でも芝生は緑 6月は薔薇
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